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犬も猫も狂犬病の予防注射を
まず日本人がよく誤解しがちなことですが、アメリカでは狂犬病(rabies)の予防注射は犬だけではなくネコにも必要で、米保健省の規則では、犬もネコも毎年狂犬病の予防接種を受けることになっています。
ネコも狂犬病に感染する可能性があることを忘れないでください。義務や強制的なことではありませんが、ネコにも毎年の予防接種を勧めています。オーナーにはぜひ予防接種の必要性を認識して欲しいところです。
でも室内から出さなければ幹線することもないので、毎年受けなくてもいいのでは、という質問をよく聞きます。気持ちは分かります。しかし、公衆衛生の規約によると、例えばあなたの飼っているネコが息子の友達に噛み付いたとします。そのときその親や医師に「狂犬病の予防接種は受けていますか?」と尋ねられ、「受けていません」と言った場合、医師によって保健所に報告されます。そしてそのネコは10日間監禁され、その金額も自己負担になります。場合によっては即座に安楽死させられ、頭部をラボに送って検査に回されることもあるようです。
といっても、ネコのオーナーが全員毎年予防接種をしているか? と聞かれると、100%とは言えないでしょう。これはもうオーナーの考え方次第になります。
ただ私がオーナーたちに「狂犬病の予防接種はしなくてもいいのでしょうか?」と聞かれたら、この話をして、その上で本人に決めてもらいます。============================================
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熱射病にご用心!
この季節、ペットにとってこわいのが熱射病です。特に顔が平たくて鼻がぺちゃんこの犬やネコたちはご注意を。たとえば、パグ、ペキニーズ、シーズー、ボストンテリア、ボクサーやペルシャ猫などは、温度調整ができにくいので熱射病にかかりやすいのです。
突然激しくあえぎ出す、息切れする、心拍数が激しい、ふらふら歩く、吐く、下痢をする、倒れて立てなくなる、などの症状が見られたら、熱射病の疑いがあります。
何はともあれ急いで体温を下げることが大切。しばらく体全体を水に浸したり、水でぬらしたタオルをお腹と股の部分に当てるなどの処置を施してください。あまりに冷たい水や氷は、逆に体温を下げる妨げになるので、使わないように。そしてすぐ獣医に連絡を。
日常の注意点として、暑い日は早朝と夜に散歩をするように心がけ、激しい運動も避けてください。熱を持ったアスファルトは、ワンちゃんが火傷をすることもあります。また、車で外出する際は、たとえ1、2分であろうと窓の閉まった車内にペットを置き去りにしないようにしてください。これは非常に危険です。
暑い夏には、瓶詰めのベイビー・フード(チキンやターキー)1瓶と同僚の水を混ぜて、製氷機で凍らせれば、ペット用アイスの出来上がり。夏バテ気味のペットたちの絶好のおやつになります。
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ペットに危険な植物
部屋に飾ると美しい花や観葉植物も、ペットが食べてしまうと危険なものもあります。もともと彼らは草食動物でないので、毒性のない植物を食べても吐いたり下痢をしてしまうのです。
例えば、クリスマスに欠かせないポインセチアやシクラメン、アサガオ、アイビーなどを食べてしまうと、嘔吐や下痢、腹痛などの中毒症状を起こすことがあります。特に猫は、グルーミングで飲み込んだ毛玉を吐き出すために、身近な観葉植物や花を食べてしまうので、危険な植物は部屋に置かないようにしましょう。
猫にとって危険な植物は、ユリ、クロッカス、スイセン、チューリップ、アイリスなど。シャクナゲ属は腎臓系や神経の中毒を起こします。アマリリスやクロッカスの球根、キョウチクトウ、ケシ、シャクナゲ、スイセンの球根、スズランなども危険です。
また、犬に危険な植物は、ツツジ、アザレア、月桂樹、オニユリ、キンポウゲ、フィラデンドラン熱帯性常緑のつる、クロッカス、チューリップ、ジャスミンなどです。
もし犬や猫がこれらを噛んだり食べたりしたら、嘔吐や下痢以外にも、直後もしくは2時間以内に口内、舌、のどに痛みを起こし、よだれや声を出したり、口内が腫れたりすることがあります。
処置として、口をすすいであげたり、少量のミルクや柔らかい食事をあげると、痛みを和らげます。ほとんどのケースは24時間以内に症状が収まりますが、たくさん食べてしまった場合は、やはり獣医に見てもらうことで============================================
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ペットに危険な食べ物
人間の食べ物の中には、ペットにとっては危険な食べ物がたくさんあります。軽度な消化不良や嘔吐を起こすものから、深刻な病気を引き起こし、時には死に至らしめるものまであるのです。
まず、犬にも猫にも危険な食べ物の筆頭は、ネギ類です。玉ネギ、ニンニク、チャイブ(ソエネギ)などを使ったプロセス・フードは、特に秋田犬や柴犬が食べると、赤血球を壊してしまうため大変危険。場合によっては貧血症を起こし、ひどい場合は輸血も必要になります。
ほかにも、ココアやチョコレートは、嘔吐、下痢、突然の衰弱、そして死亡の原因になる場合もあります。ワサビやトウガラシなど刺激の強いものや、ナツメグ、生卵(卵白)、牛乳なども、犬猫ともに避けたほうがいいでしょう。
犬は腸が短く、よく噛まないで丸飲み状態で食べるので、繊維質の多い食べ物や、魚の赤身、イカ、タコ、カニ、エビのような消化の悪いものは避けてください。マカデミアナッツは、食べると数時間で腰が抜けたようになってしまいます。通常は2日以内に症状はなくなりますが、吐いたり高い熱が伴うこともあります。
猫に有害な食べ物は、骨付きの魚や生魚、小魚、レバー、サザエ、トリガイなど。スルメやサキイカは、胃の中で10倍に膨張するので、急性胃拡張などにつながる可能性があります。鶏の骨も丸呑みして腸閉塞を起こす原因になるので厳禁。人間用のツナ缶も、肝臓、腎臓などの器官に有害となる可能性があるので、与えないでください。煮干しや海苔は、マグネシウム過剰で尿結石の原因になります。
毎日同じもので味気ないと思われても、ペットにとって一番安心なドッグ・フードやキャット・フードを与えてください。これがいちばん大事なことです。 ============================================
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風邪薬はペットの命取り
人間の風邪薬がいかに危険か、きちんと理解していないオーナーが多いようです。多くの風邪薬には、鎮痛効果を持つアセトアミノフェンという成分が含まれていて、肝臓にダメージを与え、体の小さい動物には非常に危険です。
特に、体重が6キロ以下の猫は、「タイラノール」1錠で簡単に死んでしまいます。飲んで1、22時間で顔や手足がむくんで、嘔吐やヨダレを流し、尿がチョコレート色になり、歯茎も茶色や紫がかった色になって、18~36時間で死に至ります。
犬の場合は、体重2キロぐらいだと、タイラノール1錠で鬱になったり嘔吐したりして、尿が黒く赤茶色になり、2~5日以内に死んでしまいます。猫の場合と違って、処置をすぐに受ければ死を免れるケースがありますが、それも飲んだ量によります。
アスピリンも同様、獣医から処方されないかぎり、ペットへの使用は避けてください。また「アドビル」も飲んで1~4時間でひどい嘔吐と胃潰瘍を起こし、量が多くなると死に至ります。
飲んですぐの場合は、食塩水を飲ませ、お腹のものを吐かせる処置ができますが、一刻を争うので、すぐに救急の獣医に連れて行くこと。
人間には風邪を治してくれる良薬も、ペットにとっては命を奪う恐ろしい毒薬なのです。獣医に処方されないかぎり、薬は与えないこと。そして、これらの薬は、必ずペットの手の届かないところに保管してください。 ============================================
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ペット・フード
ペット・フードは、研究に研究を重ねられて作られた、ペットにとってまさにベスト・フード。なかでも「サイエンス・ダイエット」は、よく知られたペット・フードです。ドライ・フードと缶があり、ペットの年齢やニーズに合わせて、栄養やミネラルなどのバランスも考えられています。年齢別だけでなく、例えば犬の場合は「大型犬専用」といったものまであって、行き届いたペット・フードとしてお薦めできます。
このほか、普通のメンテナンス・ダイエットのほかに、自分で毛玉をうまく吐き出せない猫のための毛玉コントロール用、お腹が弱いペット用、繊細肌のペット用、肥満ペット用、歯の健康のための歯石防止用なども揃っています。
また、同じ会社から出ている「ヒルズ」もお薦めです。ただしこちらは、獣医の処方なしでは買えません。肝臓病、心臓病、糖尿病、食物アレルギー、高血圧など、今やペットも人間並みの病気を抱えていて、食事療法はペットにも大変重要。ペットが病気になったり肥満気味の場合、獣医に処方を出してもらって、こうしたペット・フードを与えることが重要です。
普段から定期健診を受けるとともに、病気にならない予防策として、ペットの年齢や状態に合ったペット・フード選びが肝心です。
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ペットの歯磨き
あなたのペット、ちゃんと歯磨きをしていますか? 歯石の問題や歯周病を放っておくと、腎臓に負担をかけたり、心臓病の原因になったりする可能性があります。ペットも幼ない頃から歯みがきの習慣を付けておくことが大切です。
ワンちゃんの歯磨きをする時間は、お腹がいっぱいでリラックスしている食後がベスト。いすやソファーの横に座らせ、磨きやすい体勢にします。もしも唸ったり噛もうとしたりしたら、すぐに中止してください。猫や子犬の場合は、ひざやテーブルの上に乗せて、脇の下に抱えるような感じで支えるといいでしょう。
歯磨きをする前に、まず、片方の手で優しく唇を持ち上げ、反対の手の指で歯茎を触ったりして、口の中をいじられるのに慣れさせます。これを何日か続けた後、今度はペット用の練り歯磨きを指に付けてなめさせます。ペット用の練り歯磨きは、ペットの好むチキン味のものが多く、飲み込んでも安全です。人間用のものは飲み込むと毒なので、使用しないでください。
実際に歯磨きをする際は、ペット用の歯ブラシを使って、歯と歯茎の境目や外側を中心に、マッサージするように磨きます。ペットが嫌がって逃げてしまっても、がっかりしないように。質の良いペット用の練り歯磨きなら、歯と歯茎の境目に付けるだけでも効果があります。要は、無理やりやらないで、忍耐強く時間をかけて慣れさせていくことです。
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怖いサンクスギビング・デイ
もうすぐ、サンクスギビング・デイ。実は、この翌日から、ウォークイン(予約なしでやって来る急患の患者)がどっと増えます。嘔吐、下痢、血便などの症状のペットたちが、トリートメント・ルームに次から次と連れて来られて、私たちテクニシャンや獣医の間では、「ほーら、また今年も始まった」と声が上がり、大忙しの季節になります。
飼い主から「おこぼれ」をもらいすぎて、消化不良を起こして下痢をするペットから、ゴミをあさって七面鳥の骨で胃や腸を傷つけ、手術が必要になるペット、場合によっては、腹膜炎などの悪化で命を落とすケースさえもあります。七面鳥の骨は折れ方が鋭いので、飲み込むと胃や腸を傷つけるばかりか、突き破ることもあります。ちなみに、鶏肉の骨も同様に危険です。
症状としては、嘔吐(血液が混じることも)、下痢、血便、食欲不振、元気がなくなるなど。嘔吐や下痢があまり続くようだと、脱水症状を起こし、大変危険です。
私たちも、ついついご馳走を食べすぎてしまうサンクスギビングの日。ペットたちにとっても、たまらなく楽しい1日ですね。しかし、事故や病気を防ぐため、料理を始める時から骨や残飯を処理する時まで、絶えず気を配る必要があります。ペットもこの日を楽しく健康に過ごせるように、注意してあげてください。
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旅行のアレンジ:普段からネットワーク作りを忘れずに
ペットを飼っていると、なかなか旅行に出にくいものです。といっても、バケーションやビジネスでの旅行は永遠に避けられるものではありません。ペットと飼い主にとって最善のアレンジを施し、無駄な心配をすることなく、旅行に出かけましょう。
当然ですが、犬と猫では留守中の対処は異なります。犬の場合、犬がなついている友人に家に泊まってもらい、朝晩の散歩やエサの世話を頼むのがベストです。それが無理なら、信頼のおけるペット・シッターに1日に1、2回来てもらうことをおすすめします。
このときにものを言うのが、普段からの飼い主同士のネットワーク作りです。散歩の時に、市内各所にある「ドッグラン」に行き、飼い主同士で情報を交換しあうという地道な作業を、普段から心がけてください。信頼のおけるペット・シッターは、口コミが唯一といっていい情報源ですし、これほど確かな情報源はありません。
猫は、基本的に家を出ることを嫌いますから、友人や隣人に1日に1、2回エサとリッターボックスの世話をしに来てもらうのがよいでしょう。友人に泊まりにきてもらえるならそれがベストです。誰にも頼めない場合は、かかりつけの獣医師オフィスで、猫シッターのサービスを紹介してもらいましょう。ペット・シッターの料金は様々ですが、犬の方が猫よりも割高になるのはやむを得ません。
犬も猫も、最後の手段がペットホテル、または獣医師オフィスでのボーディング・サービスです。この場合、各種予防注射の証明書が必要になります。それでも空気感染する病気はたくさんありますから、旅行から戻ったらペットが風邪を引いていたというようなケースも多いようです。そうならないように、預ける施設を選ぶ際には、十分に下調べをしてください。
ペット・シッターを依頼するにしても、数日に1回くらい、友人に様子を見にきてもらえるよう頼んでおくと、より安心です。============================================
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猫アレルギー対策――猫の種類からグッズまで
せっかく猫を飼い始めたのに、家族が猫アレルギーだったことが分かり、愛猫がシェルター行きになるという悲しいケースを、あまりにも多く見てきました。事実、飼い主の猫アレルギーは、猫がシェルターに入れられる理由のトップです。このような悲劇を繰り返さないためにも、猫を選ぶ時は十分気を付けてほしいものです。
まず、アレルギーに猫の毛の長さは関係ありません。猫アレルギーの根源は、猫の唾液に含まれるたんぱく質(FEL
D1)です。猫が毛づくろいをする際に、このたんぱく質が毛に付着し、乾いて空中に浮遊するのがアレルギー源となります。
このたんぱく質がもともと欠落している猫がいることをご存じでしょうか。「サイベリアン」(Kravchenko
Siberian Cats)という種類がそれで、人間にアレルギーを引き起こさないのです。100%そうとは言えませんが、猫アレルギーに悩んでいた飼い主が、この猫を飼ってアレルギーから解放されたケースを実際に見てきました。文字通りロシアのシベリア地方産の長毛種です(www.siberiancats.com)。
アレルギー症状を緩和するための商品も市販されています。バイオ・ライフが製造販売している「ペタル・クレンズ」(26ドル、www.allergic2pets.com)で、犬用と猫用があります。透明な液体を毛の表面に付けてマッサージすることで、アレルギー源を毛の表面から落とし、飼い主のアレルギー症状を緩和するというものです。
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腎臓病は猫の死因の第2位、犬の3位です
読者からペットの腎臓病に関する質問をいただきましたので、2回にわたって、腎臓病とその予防についてお話ししたいと思います。
腎臓病は、猫の死亡原因の第2位、犬では3位です。ご存じのように、腎臓は、体内の不要な物質や毒素を尿として排泄する、体内の水分量を調節する、赤血球を作るホルモンやカルシウムを調整するなどの、重要な働きをします。しかし、加齢によってその機能が衰え、飼い主が異常に気づいた時には、腎機能の75%が損なわれているというパターンがほとんどです。尿毒症を起こし、大変危険な状態で運ばれてくる事も珍しくありません。
腎機能低下の原因としては、加齢、下部尿路疾患、腎炎、事故やけがによる大きな外傷、薬物の悪影響など、いろいろです。また、歯周病は、腎臓病のみならず、心臓病も引き起こしかねないので、ペットの歯の健康管理は絶対に怠らないでください。
腎臓病にかかりやすいと言われている犬種は、シーズー、ドーベルマン、ゴールデン・レトリバーなど。猫種は、メインクーン、アビシニアン、シャム、ロシアンブルー、バーミーズなどです。これらの飼い主は、ペットの加齢とともに腎臓の定期検査を怠らないこと。また、これらの種類を購入する場合は、評判の良いブリーダーを選ぶことが肝心です。
腎臓病を予防するために、日頃気をつけることは、人間がおいしいと思って食べるものを、ほしがるからといってペットに与えないこと。人間の食べ物は塩分が多過ぎて、犬猫の腎臓に負担をかけるからです。毎日のエサは、ペットの栄養が考慮された良質なペットフードを与えましょう。
次回は、腎臓病の症状や、定期健診を始める年齢などについてお話しします。
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多飲多尿――慢性腎不全の最初の症状
前回に続いて、読者から問い合わせをいただいた犬猫の腎臓病についてのお話です。
まず、若い犬猫が慢性の腎不全を患っているようなら、先天的な問題を抱えている場合が多く、そうでなければ、ほかの慢性疾患からの影響も考えられます。もちろん、老齢になって腎臓機能が低下し、腎不全になるケースもかなりあります。
腎不全の症状で最初に現れるのは、多飲多尿です。たくさん水を飲んで、驚くほど大量の尿を排泄します。また、眠っている時間が長くなり、毛のつやも悪くなり、痩せてきます。徐々に食欲も低下して元気がなくなり、貧血が進むと、歩く時にふらつくようになります。嘔吐を繰り返し、下痢をすることもあります。尿毒症を引き起こすと、口臭が強くなり、口膣に腫瘍ができることもあります。
アメリカでは、猫と小中型犬は7歳で、大型犬は5歳で、予防と早期発見のための腎臓検査をすることが勧められています。なぜなら、腎不全の症状が現れた時には、すでに75%もの機能が失われていて、一度病んだ腎臓は元に戻すことができないからです。
発見が早ければ、進行を緩めることは可能です。検査は血液と尿を採取して行います。獣医の判断で、もっと早く検査を勧められることもあります。
腎臓病は、早期発見が何よりです。そして、万が一、腎臓病になってしまっても、適切な治療と腎機能に負担をかけない処方食を与えることで、症状を軽減することも可能です。
ペットの寿命も延びている昨今、高齢の犬猫も増えており、慢性腎不全を患う件数も増加しています。健康に見えるうちから定期的な検診を受けさせ、正しい食事管理を励行したいものです。============================================
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予防接種の恩恵と副作用を理解しましょう
ペットの予防接種には危険も伴うということをご存じでしょうか。確率は低いですが、まれに副作用や過剰反応が起こるのは事実です。予防接種は恩恵のほうが大きいことを前提に、知識としての危険性についてお話ししましょう。
まず、猫に見られるワクチン接種性繊維肉腫(悪性)。これについては、不活性ワクチンが繊維肉腫に関係することや、1万分の1から1000分の1の確率で発生することなどが分かっています。このため、猫に不活性ワクチンを打つ場合は、背中を避け、手足の先に打つようにし、注射した部位にこぶや腫瘤ができた場合は、獣医師の診察を受けるように指導しています。ここ数年、アメリカでは生ワクチンの接種が奨励されています。
このほか、食欲不振、無気力、発熱などの症状もあります。1、2日で治る軽いケースと、まれには入院を必要とするケースもあります。
さらに、急性のアレルギーショック症状には、犬の顔や耳にできるじんましん、嘔吐(下痢が伴う場合もある)などがあります。これも大変まれな反応で、私の6年間の経験で1度だけありました。早期に異常に気付き、一命は取り留めました。
このように、予防接種にはある程度の危険が伴うのは事実です。しかし、だからといって予防接種を受けないほうがいいというわけではありあません。以前勤務していた動物病院では、パルボや、レプト(人畜共通の伝染病)にかかって死んでいく犬、ちょっとのすきに外に出て野良猫から猫エイズや猫白血病をうつされた猫を見てきました。飼い主がきちんとペットに予防接種を受けさせてさえいれば、と思わずにはいられません。
ニューヨーク州では、犬、猫の狂犬病予防接種が義務付けられています。大事なのは、ペットの体調が悪い時に接種しないこと、必要不可欠なワクチンだけを接種することです。飼い主として、ワクチンのメリット、デメリットを理解してください。============================================
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猫のエイズと白血病の予防接種について
厄介な猫間の感染症に、猫エイズと猫白血病があります(人間にはうつりません)。エイズはFIV(Feline
Immunodeficiency Virus)、白血病はFeLV(Feline
Leukemia Virus)というウイルスです。いずれも不治の病ですが、予防接種によって防ぐことができます。猫エイズのワクチンは2002年に、猫白血病の生ワクチンも最近になって開発されました(白血病の不活性ワクチンは以前からありましたが、生ワクチンのほうが接種性繊維肉腫の心配がありません)。
これら2つの病気に感染しているかどうかは、簡単な血液検査で分かりますので、まずは、自分の飼い猫の「FIV/FeLVステータス」を確認してください。新しい猫を家族に加える場合は、猫同士を会わせる前に、新しい猫を検査し、感染していないことを確認します。FIV/FeLVステータスが分からない近所の猫との接触は避けましょう。
猫エイズ・ウイルスは1987年、アメリカの病理学者、ジャネット山本博士によって発見され、ワクチンも開発されました。猫エイズ感染例が世界最高と言われる日本では、このワクチンの使用許可がまだ下りていないそうです。
猫エイズは、噛み傷などから猫間で感染します。リンパ節腫や発熱などが主な症状ですが、症状自体は気づかないうち治まることもあります。その後はウイルス保有猫となり、他の猫に伝染させるのです。
ウイルス保有猫は、個体によって症状や時期は異なりますが、微熱、歯周炎、口内炎、呼吸器疾患、下痢、膀胱炎、皮膚病などを繰り返すようになります。エイズそのものを完治することはできないので、その都度、症状を手当てするしかありません。
一方、白血病は、リンパ性白血病、骨髄関連の再生不良性貧血、血小板減少症といった血液の病気で、免疫が侵され、ちょっとしたばい菌やウイルスとも闘うことができなくなります。白血病ウイルスは、唾液や鼻水に多く含まれるので、同じ器から水を飲むだけでも感染してしまいます。
猫エイズとの違いは、猫の存命期間が短かくなること。エイズで12歳まで生きた猫はいますが、白血病はどんなに理想的な環境を与えても、2、3年で発病して死んでしまいます。
予防接種で100%猫を守れるわけではないので、愛猫には矯正・避妊手術を施し、できるだけ戸外に出さないようにするのが最大の予防法です。============================================
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犬の飼い主は注意! フィラリアの季節です
春が来た、といって喜んでばかりはいられません。犬の飼い主にとっては、怖いフィラリアの季節がすぐそこまで来ているからです。フィラリアは世界を股にかける病原虫で、蚊を媒体にして主に犬に感染します。日本語では犬糸状虫症、英語では一般に「Heart
Worm」と言われます。
理解を深めてもらうためにも、フィラリアの感染について少し説明しましょう。まず、フィラリアの第1期仔虫(ミクロフィラリア)は、犬の体内では成長することができません。そこで蚊が、フィラリアの成長過程での中間宿主の役割を果たすわけです。蚊が、感染した犬から血液とミクロフィラリアを一緒に吸うと、フィラリアは蚊の体内で2度脱皮して、第3期仔虫(感染仔虫)になります。その蚊が次の犬を刺すと、感染仔虫が犬の体内で2度の脱皮を繰り返し、第5期仔虫に成長し、犬の血管から心臓をめがけるようになります。
第5期仔虫の数が増えるにつれて、それらは心臓の右心室、右心房、そして大静脈へと溢れていきます。すると、ぜいぜいと咳込むなどの症状が出て、緊急手術でもしないかぎり、犬は命を取り留めることはできません。
猫の飼い主も、油断は禁物です。私自身、ニューヨーク市でフィラリアに感染した猫を見てきました。普通なら猫の免疫によって退治される感染仔虫が、まれに成長して心臓に達することがあるのです。ぜいぜいと咳込む猫を風邪やぜんそくと決め付けず、血液検査やレントゲン、超音波などでフィラリアに感染していないことを確認しなければなりません。ごくまれですが、免疫機能が極端に低下した人間がかかるケースもあります。
フィラリアは、薬によって100%予防できます。蚊が出始める初夏から、蚊のシーズンが終わって2カ月後の初冬までは、きちんと予防薬を飲ませ続けることが大切です。外に出る犬、猫だけでなく、住環境によっては室内でも蚊に刺されることがあることを忘れないでください。
予防薬の安全性は高いですが、投薬量は動物の体重によって調整しますし、ミクロフィラリア陽性犬の場合はショックを起こすことがあるので、投薬前に必ず血液検査を受け、獣医師の指示に従って投与しましょう。
そしてもちろん、蚊の退治策を講じることもお忘れなく。
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